つんつんにもっとたくさん教わりたかった!
JIEL(一般社団法人 日本体験学習研究所)代表理事・所長 津村俊充さんの訃報が届きました。療養中であることを風の頼りに聞いていましたが、コロナが話題にのぼるようになって以降お会いすることができておらず、このような知らせを聞くことになってしまうとは……。津村さんは、教え子たちのものとで“つんつん”と呼ばれ、親しまれていました。僕もつんつんの教え子のひとり、なので、親しみを込めて、“つんつん”と、呼びかけさせていただきます。
つんつん、申し込んでいた「T of T(Tグループファシリテーター・トレーニング)」がコロナで中止になってしまって、いまさらですが、そのことがとても悔やまれます。つんつんがつくる学びの場に、もっともっと参加したかったです。
僕が参加できたのは、2019年の「Tグループ(人間関係トレーニング)」と「GPC(グループプロセス・コンサルテーション)」のふたつだけ。“T of Tに参加できたらどんなことが学べたのだろう?”、“どんな出来事を体験できたろう?”、“どんな人たちと出会えただろう?”といったことに思いを馳せています。
Tグループ、GPCに参加してからというもの、僕はかなり涙もろくなりました。それは、つんつんが、他者の話に心を寄せて、喜び、涙する姿を目の前で見たことが大きいように思います。気持ちを抑えるのではなく、表現してよいのだ、そうやって、自分をさらしていいのだ、ということを、体験を通して教えていただいた気がします。そんなふうにそこにいることで誰かの背中を押すこともできる、と。

話したくなくてもOK、それなら、またいつか!
つんつんの訃報を聞いて思うのは、“会いたいと思う人にはちゃんと会っておこう”ということです。
僕はフェイスブックに1200人を越える“友だち”がいます。その中には、一回しか会ったことがない人やどこで会ったのか思い出せないような人もいて、“そもそも友だちってなんだろう?”と思ってしまったりもするのですが、今日のところはそれは置いておいて。
とはいえ、つながりのある1200人を見ていくと、「久しく話をしていないなぁ」「いまどうしているのかなぁ」「変な別れ方しちゃったなぁ」なんて人がちらほらと出てきます。
もしかすると……。この先、その人とは一生交わることがないかもしれません。
これまで、僕の個人的なフェイスブック経験を振り返っても、「ひさしぶりに話さない?」というメッセージを、なつかしい誰かからいただいたことはほぼありません。……あるかなぁ、ないよね?
そんなことを考えると、気になる人に会う、とてもとてもシンプルな方法は「自分から声をかける」ではないかと思うのです。
ちなみに僕はこの「自分から声をかける」がわりと得意です。コーチングを学び、実践しているので、「お久しぶりです。最近コーチングに力を入れていまして、よかったらセッションをいかがですか? 少し話しませんか?」なんてノリで、ポチッとメッセージを送るのです。
メッセージを送ると「わ~久しぶり、連絡うれしい、ぜひ!」という反応のほか「コーチング興味ないのでいいです」、また、完全スルー&既読にならないなどの反応があります。話そうとなった人とは話すし、そうならなかった人とは“OK、それでは、またいつか!”。
だけど、メッセージを送らなきゃよかった……と後悔することはまずありません。
みなさんも、もうずいぶん会っていない、なつかしい人、久しぶりに話したい人、近況を伝え合いたい人はいますか? 少し勇気を出して、メッセージを送ってみてはいかがでしょう。そんなメッセージを、自分が受け取っていることをイメージしながら……。